Naoki Ishikawa
ルーディメンタルドラマー
Overview
アメリカにて15歳からパーカッションを学び始める。
1995年、アメリカのドラムコー団体「The Cavaliers」に入団。ドラムコー界トップクラスのドラムライン、その中核セクションと言われるスネアラインの一員に日本人として初めて選ばれ、DCI(ドラムコー・インターナショナル)World Championships に出場、団体優勝でWorld Champions のタイトルを獲得し、同時に最優秀パーカッション賞を受賞する。翌年1996年もThe Cavaliers での活動を続け、同大会のスネアドラムソロ部門において初出場で日本人初となる個人優勝を収める。
1997年、移籍した「The Blue Devils」が DCI で優勝、最優秀パーカッション賞を再び受賞。
1998年、日本に一時帰国し ドラムコー/マーチングバンド界での指導を始める。1999年、再度渡米。休学中だった大学に戻り、在学二年目から任されていた自身も参加するマーチングバンドのショー制作/楽曲アレンジポストに再び就き、打楽器を学ぶ学生への教材(教則本)作りなども手掛ける。学業に取り組むかたわらプロオーケストラ Chattanooga Symphony で演奏し、ジャズピアニストの巨匠 デイブ・ブルーベック との共演も経験する。また、大学の休日を利用して日本への短期帰国を繰り返しながら日本のドラムコー/マーチングバンド団体の指導を続ける。
大学在学中、マーチングスネアドラムのソロ世界大会において、出場した5回のうち 優勝3回、準優勝2回 という結果を残す。
1996 DCI Solo Marching Snare Drum Competition - 優勝
1996 PASIC Solo Marching Snare Drum Competition - 準優勝
1997 DCI Solo Marching Snare Drum Competition - 準優勝
1997 PASIC Solo Marching Snare Drum Competition - 優勝
1999 PASIC Solo Marching Snare Drum Competition - 優勝
2000年、University of Tennessee at Chattanooga を パーカション・パフォーマンスの学位を授与し卒業。エンターテインメント舞台「blast」の パーカッションディレクターから声が掛かり入団、カンパニー唯一の日本人として アメリカ国内ツアーに参加する。
2001年「blast」での活動を続け、スイスのエンターテインメントバラエティー番組やイギリスのロイヤル・バラエティー・ショー、アメリカNBAのオール・スター・ゲームのオープニング・セレモニーなどに出演。同年4月ブロードウェイに進出し The Broadway Theatre での公演をスタート、その年のトニー賞「最優秀スペシャル・シアトリカル・イベント賞」と、プライムタイム・エミー賞の「最優秀振付賞」を受賞。その後 ソリストの1人に抜擢、メンバーへのドラム指導も任され、2002年6月までアメリカ各地でパフォーマンスを続ける。
2003~2019年「blast」は計10回の日本ツアーを行い、グループのリーダーポジションを任され全体をまとめる中心的な役割を果たす。2012、2014、2017年の blast Japan Tour では全国47都道府県を3度制覇。
その他、堂本光一主演の舞台「Endless SHOCK」に 2005~2020年 までの15年間にわたりショーの一部の構成、指導、メインキャストの1人として出演を続けている。
また、アメリカにて 18歳から指導者としての活動を始め、日本では教則本や教則DVDを出版する傍ら、国内外でのレッスンや講習活動も続けている。これまでに国内のマーチングバンド/ドラムコーでは、創価ルネサンスバンガード、天理教愛町分教会吹奏楽団、天理教校学園高等学校マーチングバンド、精華女子吹奏楽部など多数の団体を指導、全日本マーチング協会主催の全国大会にて数多くの一般団体や高校のグランプリ受賞に貢献、2000年~2011年までの ショー構成/作曲/編曲を手掛けた全ての団体が 大会最優秀打楽器賞を受賞している。
2007年、大阪にてエンターテインメント舞台「鼓喇舞 ~Collab~」の 監督、構成、演出、作編曲、演奏演技指導、そして出演者という複数のポジションで立ち回り 企画を成功に導く。同年、大阪世界陸上競技選手権大会の開会式に出演し、2場面での構成と演出も手掛ける。
2008、2009年には 自身の企画「石川直 Solo Project」を手掛け、日本国内でのマーチングパフォーマーとして初めてソロ公演を成功、マーチング界でのソロ公演活動の礎を築く。
2016、2017年、フジテレビ “ライオンのグータッチ” にグータッチサポーターとして番組に2シーズン連続で出演、結果を出せずくすぶっていた小学生たちを大きく成長させ反響を呼ぶ。
その他、アメリカの金管五重奏 “Boston Brass” との共演ツアー、日本のマーチングバンド界からの精鋭らを中心とした音と映像のクリエイター&パフォーマンス集団 “踏音Archipelago(トーンアーキペラゴ)” でのツアー、吹奏楽の最高峰であるフランスの “パリ・ギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団” とのツアーや、佐渡裕指揮の “シエナウインドオーケストラ” とのツアーなどにスペシャルゲストとして出演。あらゆる方面のアーティストたちとのコラボレーションにも積極的に取り組み、その活躍はメディアからの注目も集めている。
日本におけるルーディメンタルドラミングの第一人者であり、リズム操作, リズム処理, リズム構築を専門とする。
パフォーマンス, 指導, 作曲, 編曲, 構成, 企画 などを駆使し、アカデミックな世界からアンダーグラウンドまでジャンルの枠にとらわれない活動範囲を持つ。