環境配慮とものづくりの可能性を探った、3Dプリント・ドラム

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環境配慮とものづくりの可能性を探った、3Dプリント・ドラム

 

アコースティックドラムは、構造上多くの部分に木材を使用する楽器です。
私たちはこれまで、ドラム製造において最高級の品質や音のクオリティを開発・提案し続けてきました。その一方で、木材を多く使用するからこそ、環境への配慮や資源の有効活用について、メーカーとして向き合う必要性を感じていました。

そうした課題意識の中で出会ったのが、廃木材を含む素材を活用できる3Dプリント技術です。

この技術を、ドラム製造に応用できないか。そうした考えから始まったのが、環境配慮型ドラムの開発プロジェクトでした。

 

 

本プロジェクトは、福岡県にある「井上企画」と連携して進められました。井上企画は、木材の販売・加工、製品企画、素材開発を手がける企業です。
ドラムのシェル(胴部分)には、木粉化し樹脂と混練したペレット素材を使用しています。この素材を大型の3Dプリンタで一体造形することで、ドラムシェルの製作に挑戦しました。

 

この3Dプリント・ドラムのプロトタイプは2025年7月に開催された日本の展示会で初めて一般公開されました。
展示されたドラムセットに使用された廃材は、高級ドラム製造において、最も多く使用されるメイプルの端材です。これを木粉に加工し、樹脂と混練して作製したウッドプラスチックを材料として活用しました。

そして様々な著名アーティストとの活躍で知られる世界的ドラマー Shane Gaalaas氏がこの3Dプリント・ドラム(プロトタイプ)を実際に演奏しました。製造の舞台裏や工場での風景とともに、プロの手によるサウンドを通じて、その魅力を余すところなくお届けしておりますのでご覧ください。

 

本取り組みは、廃木材を含む素材を活用しながら、ドラム製造の新たな可能性を探る試みであり、製造プロセスそのものを見直すための一歩でもあります。
3Dプリンタ技術によるドラム開発は、環境への配慮と、楽器づくりに向き合う姿勢を両立させるための挑戦です。

パールはこれからも、楽器メーカーとしての品質を大切にしながら、持続可能なものづくりのあり方を模索していきます。