岡田 知之
岡田知之打楽器合奏団 音楽監督
プロフィール
1936年京都市に生まれ、1956年迄岡山市で育ちました。小学校5年生の時に出会った木琴が好きになり、1956年に東京藝術大学音楽学部の打楽器専攻に入学し、管弦楽と吹奏楽演奏を学び、1960年に卒業、NHK交響楽団に打楽器奏者として入団しました。N響には1992年まで32年間在籍し定年退職。その間に1963年に日本最初の打楽器アンサンブル「東京パーカッションアンサンブル」を主宰、1965年から東京藝大の非常勤講師として副科打楽器を担当し、受講生である作曲科の学生たちと得た知己と親交は現在も続いています。1970年国立音楽大学を指導し、日本の音楽大学で最初の打楽器アンサンブルを開講し定期演奏会を開催、定期公演は50年を経た現在も続いています。1975年「岡田知之打楽器合奏団」設立、邦人作曲家に委嘱した初演打楽器曲での定期公演を20年続け、全国の小中高音楽鑑賞会での打楽器アンサンブルコンサート、ギリシャ、ドイツ、ブルガリア、デンマークや台湾で3年おきに開催される「臺灣国際打撃楽節」に8回招請出演などの海外公演を行い、これらの演奏活動は、今日の打楽器アンサンブル台頭の礎の構築に役立たせました。これらの活動に対し1978年文化庁芸術祭優秀賞、1980年日本レコードアカデミー賞、1991年第15回音楽之友社賞を受賞しています。1980年に洗足学園音楽大学打楽器専攻コースに打楽器アンサンブルを組織し定期演奏会を開催、独自の演出で確立した名物コンサートは現在も続けられています。1990年より打楽器愛好者が集う「ムジカコスモコンサート:パーカッションアンサンブルの響宴」を主宰し28年継続、2018年に終結を迎えました。
[経 歴]
1960~1992年 NHK交響楽団打楽器奏者
2006~現在 NHK交響楽団・理事
2009~現在 N響団友オーケストラ事務局長
1965~2003年 東京藝大音楽学部講師
1966~2003年 山形大学特設音楽科講師
1967~1968年 N響派遣によるベルリン研修
1969~1996年 国立音楽大学 講師・助教授・教授
1972~現在 洗足学園音楽大学講師・教授・音楽学部長・名誉教授
1994~2001年 新潟大学教育学部講師
1999~2007年 名古屋音楽大学客員教授
2008~2018年 札幌大谷大学芸術学部音楽学科特任教授
2007~現在 公益社団法人日本吹奏楽指導者協会 理事・副会長・会長
2009~現在 音楽大学オーケストラフェスティバル実行委員長
[著 書]
「打楽器事典」音楽之友社 1981年発行 2004年5刷
「ティンパニ教本」音楽之友社 1971年発行 1990年7刷
「小太鼓100曲集」共同音楽出版社 1975年発行
[執 筆]
「新版吹奏楽講座3」音楽之友社 1983年発行
「新版吹奏楽講座4」音楽之友社 1984年発行
「新編音楽中辞典」 音楽之友社 2002年発行
「ニューグローブ世界音楽大事典」講談社 1993年発行