大橋彩香 /Why do you play PearlDrums?
「楽しそうに叩いているドラマーになりたい」
大橋彩香/インタビュー
Q1、大橋彩香さんがドラムを始めたきっかけはなんでしょうか?また、一番初めにプレイした曲などを教えてください。
大橋彩香:本当はギターがやりたかったんです。ガールズバンド、特にZONEが好きで、ZONEモデルのエレキギターを買ったんです。でも全然うまくできないのでやめて・・
小学校の時に音楽の授業で合奏をやるんですけど、小太鼓を立候補したところ、うまくできたので、打楽器のほうが向いてる説が出て・・・そこでドラム教室に体験で行ってみたら楽しかったので、ドラム教室に通うようになりました。
教室では週1回、30分 しっかり個人レッスンをしていました。30分てあっという間で、もっとやりたいな、って思っていました。
一番初めにプレイした曲は・・・ドラム教室の先生が持ってきてくれた曲で、めちゃくちゃ簡単な海外の曲で・・・曲名は思い出せないんですけど永遠に8ビートをしている珍しい曲でした(笑)
好きでコピーした曲はすごくいっぱいあって、(ドラム教室で)自分でリクエストするようになってからは好きな曲をリクエストしまくって。
ドラム教室は声優になるまで6年間ほどちゃんと通ってました。
そのドラム教室は毎年発表会があって、なぜかウクレレとドラムの合同発表会なんです。なぜウクレレと一緒なんだみたいな(笑)すごく不思議なんです。
データを流してドラムをたたくっていう、ちょっと地味~な感じの発表会ですけど(笑)
UVERworldとか、9mm Parabellum Bulletとか、BIGMAMAとか、それこそZONEとか・・・
9mm Parabellum Bulletとかめちゃめちゃむずかしくて、テンポ20くらい落としてやりました。
Q2、初めに手にいれたドラム関係の機材は何ですか?
大橋彩香:一番初めに手にした機材は、スティック!
ドラム教室で、たしか、VIC FIRTHしかなかったので、それを買いました(笑)
Pearl:ありがとうございます(笑)
大橋彩香:そのあと電子ドラムを買いました。
今売ってるみたいな「しっかりしたドラムセット」って感じのでなくて、「ザ・ゴムパッド!」って感じの(笑)全部灰色のコンパクトのものでしたけど、買って最初の2年くらいめちゃめちゃ毎日叩いてました!
Pearl:だから基礎がしっかりしているんですね!
Q3、今回のライブのお話になります。今回、昨年、一昨年よりさらに本格的にドラムをプレイされていたと思いますが、今回のドラムはReferenceという、パワーが前面に出るタイプです。叩いた感想など教えてください。
大橋彩香:わ~ すごい音が鳴るなぁ!!と思いましたね!
バンドで練習するときは、スタジオにある、自分がいつもつかっていないセットで練習するんですけど、そこからReferenceのセットに移るとめちゃくちゃ鳴るなぁと思いますね。
Q5、シンバルはPoppin'Partyでは大橋さんがファンというニッケル・バックのドラマー、ダニエル・アデアと種類・インチもお揃いにしているSABIAN HHXを使用していますが、今回はChad Smithプロデュースの穴あきチャイナ「ホーリーチャイナ」も装備されていました。こちらはいかがでしたか?
大橋彩香:演奏しているときにチャイナを使うのが大好きで、今までは1枚(通常のチャイナ)しかなかったので同じ音色しかなかったんですけど、ホーリーチャイナを入れることによって、2つのチャイナを叩き分けれるので、演奏にも幅が出て、入れてよかったなと思いました。これからも使っていきたいと思います。
Pearl:これからも要塞のようにシンバルを増やしていってくださいね(笑)
大橋彩香:シンバルもPoppin'Partyで使っているニッケルバックとおなじHHXは、なんだろう?シャリシャリっていう感じなんですかね。音が大きくて渋いので最初、ポピパに合うのかなと思ったりしたんですけど、実際使ってみたらだれからも何も言われないし(笑)私も凄く気に入っているので、ずっと使っていこうかと思っています。
Pearl:シンバルのダークなサウンドで、曲全体がかっこよく聞こえるのかもしれませんね。
大橋彩香:ポピパも最近は特にかっこいい曲が多いので、このシンバルが生かされていると思います!
Q6、ドラムペダルも、フラッグシップモデル デーモンチェーンP-3002Cを、かなりチェーンを強めにしていると思います。音が大きく出る代わりにかなり脚力が必要なセッティングですが、理由などはありますでしょうか。
大橋彩香:「踏んでいる」感覚が無いと、自分的に気持ちわるいと思ってて。初期のころはセッティングがしっかり決まっていなかったので、練習するたびに「こないだのほうがやりやすかったな」とか「今回は踏んでる感じがするな」っていう感覚の違いが毎回あったんです。だんだん、ペダルのばねを強めにしたほうが、「踏んでる」って感じられることがわかって、それでだんだんそうなっていったんだと思うんです。
Pearl:そういえばイベントでPAさんが、「大橋さんバスドラの音が一番大きかったよ」って言ってたことがありましたよ!
大橋彩香:えぇ~うれしい!
わたしは極端なので、音がちっちゃいか、大きいか、どちらかしか振りたくなくて。私は大きい音が好きなので、いかにバスドラムの音をでっかくできるかをドラムの先生と相談しながらやってきました。
Q7、一般的に感じる女性ドラマーのイメージよりも、強くてパワフルで、音の1打1打がはっきりしている印象を受けます。ドラムをたたくことで気を付けていることや、心がけていることはありますか?
大橋彩香:やっぱり、一番は楽しそうに叩いているのがいいなと思っているので、なるべく笑顔でたたくことを心がけているんですけど・・・私は歌もそうなんですが、結構男性的なほうが好きで。大きいフォームでシンプルに叩いているほうが好きなので、そっちに近づけたらいいなと思っていて。だんだんそのようになってきているのかなと思います。
Pearl:さわやかな笑顔で豪快なフィルインを押し込んでくるところも魅力ですよね。
大橋彩香:細かいことはできないんですけど、大ぶりで、シンプルにかっこよく、ってのはあこがれています!海外ドラマーみたいになりたいです。
Q8、スティックも、今回の大橋さんのソロアーティストとしてのワンマンライブでは110HLCという標準よりちょっと長めのスティックですね。
変遷をたどると、大ぶりの106H(村上”PONTA”秀一モデルベース/山吹沙綾モデルVer.1)→ 少し細くて小ぶりの103HC(山吹沙綾モデルVer.2)から、パワーアップした感じですが、どのような変化があったのでしょうか。
また、オリジナルスティックをつくってみたい等、夢がありましたら教えてください。
大橋彩香:いろんなスティックで叩いてきてわかったんですけど、短いスティックだとハイハットをスカってしまう(外してしまう)ことがあって。長いスティックにしてから外さなくなったので、長さ的には今のスティックがベストだと思います。
重さは重いほうが絶対、力強い音が出るので極力重いスティックにしたいんですけど、重いとめちゃめちゃ疲れるんですよ(笑)
不思議だなと思うんですけど、ほんのちょっと重いだけでも疲労度がぜんぜん違うんで。自分が挑戦できる限界の重さのスティックを見つけたいなと思います。
Pearl:重いほうが好きなんですね。
大橋彩香:重いほうが、「ターン!!」とスネアが鳴るから、好きなんです。
普段練習しているときも、本当に疲れるといったん軽いスティックに戻してみて、「めちゃめちゃ軽い~叩きやすい」てなって終わるっていう(笑)
序盤は重いスティックで、後半は短い軽いスティックで・・とか、ずっと同じスティックを使わなくてもいいのかな?って感じがします。疲労度に合わせて(笑
Pearl:疲労度に合わせていくつもバリエーションがあってもいいですよね(笑)
デザインとかの希望はありますか?
大橋彩香:ネコ柄をつくってみたいです!タイトグリップをネコ柄にしたくて。スティック自体はゆる~いデザインにしたいです。私が手書きで描いたデザインでやってみたいです!
一同:いいですね!オリジナルスティックやりましょう(爆)
Q9、今後どんなドラムセットを作ってみたい等、夢や願望がありましたら自由にどうぞ。
大橋彩香:チェック柄とか!(Poppin‘Partyの山吹沙綾モデルスネアで)バッジをチェック柄にしてもらったことはあったんですけど、ドラム全体をチェック柄にしたいです。かわいい!
セッティングでは、ラック、かっこいいですよね~要塞みたいで。私、徐々に徐々にモノが増えてきていると思うんで(笑)あれ、なんか増えてる気がする、を繰り返して、いつの間にか要塞になっていたら面白いなぁと思います。
あと実はスネアのチューニングが迷走していて。高くしたらいいのか、低くしたらいいのか。
私はめちゃくちゃ低~い、重い音にしたくて。タンタン、という音よりはデンデン!という感じ。
Pearl:パールにも深胴のものとか、重低音ががっつり出るスネアはあるので、今度試してみますか?
大橋彩香:わーい、試したい!
Q10、最後に、「ドラマー」大橋彩香さんとして、どういうドラマーになりたいか、
また、ドラマーになりたい、ドラムをやってみたい方に向けて一言ありましたらどうぞ!!
大橋彩香:私はドラマー、というかドラムを演奏する者としては、かなり特殊な位置にいると思うんです。
声優もやりつつ、歌手もやりつつ、ドラムもやらせていただいているので、いろんな表現をやっているからこそのドラマーになっていければな、と思っています。大橋彩香本人としても叩くし、キャラクタ-としても叩くし。歌も歌いながら叩いたりとか・・・
本当にいろいろやらせてもらっているので、自分にしかできない表現を身につけて、いつも楽しそうに叩いているドラマーになりたいです。
ドラマーを目指している人って少ない気がしていて。
私が軽音楽部にいたときも、本当にドラマーが枯渇していて。顧問の先生がドラムを叩ける人だったんですけど、どのバンドにも顧問の先生がドラムで入ってるみたいな(笑)
女子高だったのもあって、女子のドラム人口がすくなかったし、今も女子のドラム人口は少ないって聞いていて。
私を見てドラムをやってみたいという人がいるんだったら、私はすごくうれしいなと思うし、私は他のドラマーに比べてうまいわけではないけど、ドラムは楽しいんだよってことをすごく伝えていきたいと思う。
ドラムって難しいと思っている人も多いと思うんですけど、はじめてみたらすごく楽しいし、うまい下手より「楽しければいいんだ!」ってのを感じてもらえたら嬉しいなって思います。
Pearl:すごく伝わってきます。最近、ドラムはもちろんカホンなどのパーカッションでも、積極的にアーティストとのセッションに参加されてますよね。影山ヒロノブさんや西川貴教さんとのセッションも拝見しましたけど、すごく楽しんでいるのが伝わってきました。
大橋彩香:うれしいです!
セッションは緊張しましたけど、とても楽しかったです!
これからもよろしくお願いします!
Pearl:本日はありがとうございました!
▶大橋彩香 リリース情報
●大橋彩香ワンマンライブ2021~Our WINGS~ at 幕張メッセイベントホール
2021年11月24日(水)
LABX-8508 / ¥9,800(税別)
・大橋彩香ワンマンライブ2021〜Our WINGS〜 at 幕張メッセイベントホール ダイジェスト映像
https://youtu.be/t4N8AYRbMIw
・HOWL at 幕張メッセイベントホール
https://youtu.be/J1xxGpNy5OM
・NOISY LOVE POWER☆ at 幕張メッセイベントホール
https://youtu.be/Pi_uTWASOzU
●大橋彩香Acoustic Mini Album "Lumière"
2021年12月22日(水)発売
LACA-15924 / ¥2,400(税別)
全曲試聴動画(https://youtu.be/23OB6fnzSxo)
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BARKS 【インタビュー】大橋彩香、ドラマーとして語る音楽履歴「実際、楽器に触ると喜んじゃう」
https://www.barks.jp/news/?id=1000213107